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コンクリート、鉄筋コンクリート、鉄骨構造

コンクリートは押される力(圧縮)には強いけれど、引っ張られる力(引張)には弱い材料です。引っ張られる側に鉄筋を入れると、鉄筋コンクリート(RC)になります。三角形を組み合わせた鉄骨の骨組みは軽くて、長い距離をかけ渡せます。農場では、水路の内張り、貯水槽、サイロ、橋、小屋のどれにもこの3つが使われます。

🎬 ステップ別ストーリー

  1. コンクリートのブロックに荷重をのせます。コンクリートは押される力にとても強いので、ブロックは平気です。
  2. 次は同じコンクリートを2つの支えの上にわたします。荷重を増やすと、はりがたわみます。下側が引っ張られて、ひびが入ります。
  3. 下の近くに鉄筋を入れます。鉄は引っ張る力に強い材料です。同じ荷重でも、ひびは入りません。これがRC(鉄筋コンクリート)です。
  4. 鉄骨の骨組みは、細い棒を三角形につないだものです。軽くて、農場の小屋の屋根のように長い距離をかけ渡せます。
  5. 今度はあなたの番です。コンクリート、RC、鉄骨を選んで荷重を上げ、どれがいちばん耐えるか見てみましょう。

ヒント:3Dをドラッグすると回せます。2本指で拡大・縮小できます。

🤔 よくある疑問をスッキリ解決

コンクリートはあんなに強いのに、なぜそれだけでは足りないのですか。

強いのは押されるときだけです。曲げると一部が引っ張られ、そこでコンクリートにひびが入ります。ステップ1のひびを見てください。

ステップ0のブロックは、なぜひびが入らないのですか。

ブロックのどの部分も押されているだけで、引っ張られている所がありません。だからコンクリートは平気です。

鉄筋はなぜ下側に入れるのですか。

2つの支えの上にあるはりは、下側が引っ張られます。鉄は引張に強いので、そこに置きます。

鉄骨のトラスはなぜ三角形を使うのですか。

三角形は、1辺の長さを変えないかぎり形が変わりません。だから骨組みがかたく安定します。

どれがいちばん荷重に耐えますか。

自由に試すと、鉄骨とRCはどちらも無筋コンクリートよりずっと多くの荷重に耐えます。材料ごとに荷重を上げて比べてみましょう。

コンクリート構造

コンクリートは、セメント、砂、小さな石(骨材)、水を混ぜたものです。はじめはどろっとしたペーストですが、固まると石のようになります。

力には大きく2種類あります。圧縮は押しつぶす力、引張は引きのばす力です。コンクリートは圧縮にはとても強いのですが、引張には弱く、耐えられる引張は圧縮のおよそ10分の1しかありません。

そこで無筋コンクリート(鉄を入れないコンクリート)は、おもに押される場所に使います。たとえば基礎、厚い壁、重力式ダム、水路の内張り、固い地盤の上の農道の舗装、小さな堰(せき)などです。

無筋コンクリートは曲がるとひびが入ります。だから厚くて短く作り、細長いはりには使いません。

鉄筋コンクリート構造(RC)

はりが曲がると、下側は引っ張られ、上側は押されます。引っ張られる側の近くに鉄筋(棒状の鉄)を入れます。鉄は引張に強い材料です。コンクリートは鉄筋を固定し、押す力を分けて受け持ち、鉄筋をさびから守ります。

なぜうまくいくのでしょうか。コンクリートは鉄筋をしっかりつかみます。さらに、暑さや寒さで伸び縮みする量がほぼ同じなので、2つは一体のように働きます。

鉄筋のまわりには、かぶりと呼ぶコンクリートの層が必要です。かぶりが水や空気を防ぐので、鉄筋はさびません。ふつうのかぶりは2〜5cmほどで、貯水槽ではもっと厚くします。

農場でRCを使うのは、貯水槽、サイロ、橋、カルバート(暗きょ)、水路のゲート、落差工、牛舎の床、はりと床板でできた建物などです。

鉄骨構造

鉄骨構造は、山形鋼、溝形鋼、H形鋼などの圧延した鋼材を、ボルト、リベット、溶接でつないだものです。鋼は押す力にも引く力にも強い材料です。

長所は、重さのわりに強いこと、早く組み立てられること、長い距離をかけ渡せること、古い部材を再利用できることです。短所は、塗装や亜鉛めっきをしないとさびること、高温の火事で強さが落ちること、細長い部材は押されると横に曲がる(座屈する)ことです。

トラスは、棒を三角形につないだ骨組みです。三角形は形が変わらないので、骨組みはかたく安定します。農場では、温室や牛舎の骨組み、穀物サイロ、貯水塔、スプリンクラー管の支え、門などに使われます。

3つの選び方

ほかにも、費用、地元で手に入る材料、下の土の性質、何年使いたいかを考えます。

やってみよう:ビスケットの実験

乾いたビスケットを用意します。手のひらではさんで平らに押してみましょう。なかなかつぶれません。次に両端を持って曲げてみましょう。少し曲げただけで折れます。ビスケットはコンクリートに似ていて、押されるのには強く、曲げには弱いのです。今度は、粘土の板の下側に細い棒をはりつけて乾かし、曲げてみましょう。もう少し長く耐えます。この棒が鉄筋の役目をしています。

重要な公式と用語

例題

1. 固い地盤の上にある農道の舗装は、車に真上から押されるだけです。無筋コンクリートとRC、どちらを使いますか。

地盤が舗装を全面で支えるので、ほとんど曲がりません。軽い交通なら無筋コンクリートで足ります。ひびを抑えるために、細い網状の鉄筋を少し入れることもあります。

2. 水路にかかる橋は、2つの壁の上にのったはりです。はりのどちら側が引っ張られ、主鉄筋はどこに入れますか。

2つの支えの上のはりは、下向きに曲がります。下側が引っ張られるので、主鉄筋は下の近くに入れます。

3. 片持ちばり(片方の端を固定し、もう片方は自由なはり)に荷重がかかります。主鉄筋はどこに入れますか。

片持ちばりは上側が引っ張られるように曲がります。だから主鉄筋は、固定された端の近くの、上の近くに入れます。

4. 農家の人が、中に柱のない幅12mの小屋を早く建てたいと考えています。どの構造がよいですか。

鉄骨のトラス構造です。軽くて、長い距離をかけ渡せて、早く組み立てられます。

5. はりの幅は300mmで、両側に40mmのかぶりが必要です。かぶりとかぶりの間の幅はいくつですか。

300 - 40 - 40 = 220 mm。

6. 無筋コンクリートは、引張が1 mm2あたり3 Nまでならひびが入りません。はりの下側には1 mm2あたり5 Nの引張がかかります。ひびは入りますか。どうすれば防げますか。

5は3より大きいので、ひびが入ります。鉄筋が引張を受け持てば、コンクリートが引張に耐えなくてよくなります。

よくある間違い

練習クイズ

1. コンクリートが強いのはどの力ですか。
2. コンクリートに鉄筋を入れるのはなぜですか。
3. 単純支持のはりで、引っ張られるのはどの部分ですか。
4. トラスが三角形を使うのは、三角形が次のようだからです。
5. 鉄筋を守るコンクリートの層を何といいますか。

練習:自分で答えてみよう

答えを入力するか選んで、「チェック」を押そう。困ったらヒントを見てね。解答は答えたあとに表示されます。

よくある質問

無筋コンクリートとRCはどう違いますか。

無筋コンクリートは鉄が入っておらず、引っ張られるとひびが入ります。RCは引っ張られる場所に鉄筋が入っているので、曲げの荷重にも耐えられます。

コンクリートの中で鉄はなぜさびないのですか。

できたてのコンクリートはアルカリ性で、鉄を守ってくれます。さらに、かぶりが水と空気を防ぎます。ひびから水が入ると、鉄はさびることがあります。

どんなときに鉄骨構造を選びますか。

長い距離をかけ渡したい、軽くしたい、早く建てたいときです。たとえば温室、牛舎、倉庫などです。

学ぶ場所

Japan高校(専門学科)1〜3年Agricultural Civil Engineering Design

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